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My Foolish Heart

私は忘れない

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最新号のロクスノに、知り合いのけんじり君が薩摩黒島の沢登の記録を投稿していて、FBで小説、有吉佐和子著『私は忘れない』を絡めて、文章を書きたかったと書いていた。 早速、小説を読んでみた。
 映画女優を目指す、若い女性のヒロインが挫折して、旅行にと鹿児島県の遥か南にある俊寛の流されたという、鬼界ケ島の隣にある黒島という離島を訪れる。青い海にとりかこまれている。海老突きや魚釣り、魚はふんだんにある。観光としてはいいが・・・島民の暮らしは貧しい。甘藷はとれるが米は無理。芋が主食。自給自足ができない。無線通信局がないので船がいつ来るか正確に分からない。島の集落の対立、厳しい島の生活に子供たちは笑顔を忘れている。島に昔からある姥捨てのような習慣がある。歳をとった親の面倒をみない習慣があるのだ。しかし、その習慣を改善しようと、先生たちは敬老精神を指導して行っている。滞在中、台風に襲われ、悲惨な状況の中で、島民たちと働き合い、絆を深める。ヒロインは東京に戻り、島のことを忘れないと、成長して仕事に励み、運命を切り拓いていく。

昭和30年代前半の時代設定。島の人々の暮らしは本当に貧しい。今もそうなのだろうか・・・
 文明は進み、山小屋でも光通信が来る時代。若者はスマホ一つで地図はいらず、情報社会は凄まじい。
 都会で暮らす自分の恵まれた環境、そこから遠く離れて、底知れぬ自然に惹かれて辺境でのクライミングに惹かれる若者は、この小説のヒロインのように、自然と共に生きている純朴な人に、心打たれたことがあるのかと想像してみる。
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by mizunoawa921 | 2015-03-11 00:03 | 雑記 | Comments(0)
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