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My Foolish Heart

火花

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お笑い芸人の又吉直樹が「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作『火花』を読む。漫才師をクライマーに置き換えて考えてしまう愚かな私だった。
帯の批評
お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!
文学というかなんというか、お笑い芸人、又吉だからこそ書けた作品だと思う。天才肌で無茶苦茶な芸人でしかない神谷を、私は自分がしているクライミングを始めた頃の個性的でハチャメチャだった先輩たちを思い浮かべた。お笑いはまだお金を稼げるがクライミングはもっと意味のないことかもしれない。開拓や何か記録的な登りを成功させなければ、神谷のように変人で破滅的な人にしか世間は思わない。
「一度しかない人生において、結果が全くでないかもしれないことに挑戦するのは怖いだろう。無駄なことを排除するということは、危険を回避するということだ。臆病でも、勘違いでも、救いようのない馬鹿でもいい、リスクだらけの舞台に立ち、常識を覆すことに全力で挑める者だけが漫才師になれるのだ。それがわかっただけでもよかった。この長い月日をかけた無謀な挑戦によって、僕は自分の人生を得たのだと思う。」
しかし、読者はみなこの神谷に惹かれてしまうと思う。それは、なぜなんだろう、と思った。
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by mizunoawa921 | 2015-03-18 00:54 | 雑記 | Comments(0)
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