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My Foolish Heart

雪男は向こうからやって来た

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角幡唯介著『雪男は向こうからやって来た』を読む。
雪男を捜索しにヒマラヤへ向かう探検記。雪男???マジかいな??と思いながら、読み始めた。
 本書は、捜索記と共に、雪男を見たという山ヤなら誰もが知る山岳史に残る著名クライマーが登場し、山岳史を知ることもできる。

 あとがきに「角幡氏は、雪男を目撃した経験のある人々と行動をともにし、かれらと接することによって、人間の深淵に迫っていくことになる。深淵とは、人間の「業」や「運命」のようなものではないかと、私は感じる。神仏の実在を突如として感得し、その後、信仰の道に入ったひと・・・・相手からの愛を感じ、自分もまた相手を愛していると信じて、多くのひとが愛し合う。「神仏」や「愛」と、「雪男」とのちがいは、どこにある?・・・・あるひとはまったくその存在を感得せず、あるいはちょっと感得したとしても信じたりとらわれたりすることなく、ボーッとしていられるのか。まさに、本書のタイトルに込められた、雪男は、向こうからやって来る。」と書かれている。

 深淵に選ばれた人が私は好きだ。クライマーではない知り合いが、金持ちになりたいと頑張っている。野心があり人間として、素晴らしいと思い尊敬もする。しかし胸が締め付けられるような思いを抱かない。お金にもならない、夢や目標を持っている人に、なぜかどうしても惹かれてしまう。大きなことでなくてもいい、例えば何かこのルートを登りたい、あの山に登りたいとか、行ったことのない国のあの風景が観てみたいとか・・・・
 私の深淵は何なのだろうかと思い、本書を読み終えた。
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by mizunoawa921 | 2015-08-02 23:24 | 雑記 | Comments(0)
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