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My Foolish Heart

探検家の日々本本

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 「読書は読み手に取り返しのつかない衝撃を与えることがあり、その衝撃が生き方という船舳の先をわずかにずらし、人生に想定もしてなかった新しい展開と方向性をもたらすのだ。」
毎日出版文化賞書評賞を受賞した書評を通じた探検家のエッセイ。
 私がクライミングを始めたのは、穂高を舞台にした小説を読んだからだった。最近のクライマーにクライミング始めたきっかけ何なん?と聞くと、テレビの情熱大陸で、平山ユージや小山田大を観たから、とかミッションインポシブルの映画を観たとか、偶々クライミングジムに来たからとかだった。小説の題名を言っても知らんと言われるし、小説読んでとか、もう時代遅れみたいな気がした。
 冒険家である植村直己を嫌いな日本人はいない。ノンフィクション作品を昔、山岳会の先輩に何冊も借りて読んだけど、私には何も印象に残らなかった。植村直己物語の映画で奥さん役の倍賞千恵子が会見した時に、私は号泣した記憶しかない。著者の作品や書評は面白い。あるエッセーでは、アウトーー!!と思えるほどにユーモアがある。それは本音と恥部を惜しげもなく書いているからだと思う。探検家の情熱と共に、現代の青年のよう逡巡し客観的に、自己を見つめる感性がある。
 「読書には人生の予定調和をぶち壊す毒薬のような破壊力があり、それこそが私が考える読書という営為の最大の美点なのだ。マラリアに感染していない人生より、マラリアに感染している人生のほうが面白いに決まっているだろう。」面白いか・・・・私の人生も、面白いということにしておこう。
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by mizunoawa921 | 2016-05-14 00:21 | 雑記 | Comments(0)
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