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My Foolish Heart

カテゴリ:雑記( 146 )

雪の鉄樹

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 遠田潤子著『雪の鉄樹』を読む。庭師の愛情に恵まれない家庭に育った主人公が、ある事件の贖罪のために両親のいない少年の面倒を見続ける。分厚い本だが、次々と頁をめくってしまう。庭師の仕事について興味深く書かれている。そして、舞台が私の自宅の近所に設定されている。狭山池やら北野田駅、陶器山、金剛寺・・・市内から遠い何の取柄もない片田舎。まだ自然が残る土地が庭師の職業の設定にあっているのか、この物語の侘しさを際立たせている。愛ゆえに人は翻弄される。愛が狂気にもなり、また人が苦難を乗り越え再生できる強い力にもなり得る。小説が描くのは人の心の問題であり、本物の小説はこういうものなのだと思う傑作だ。人にとって一番大事なものは何かをこの小説は描いている。
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by mizunoawa921 | 2017-09-17 18:36 | 雑記 | Comments(0)

宝島プロジェクト トークショー

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 ボラーレ・エスカラーダ主催の宝島プロジェクトのトークショーに行ってきました。ゲストは室井喜登男氏、大西良治氏、むらかみちこさん、飛び入り参加のけんじり君。宝島というのは宮城県の金華山のことで東日本大震災で甚大な災害を受けたクライミングの宝庫、金華山を復興支援することが宝島プロジェクト。金華山のみちのくコンペなど昔から関わっている室井氏、大西氏、復興ボランティアに参加しているけんじり君らのスライドでボルダリング、リードの紹介がされていく。NPO法人のむらかみさんから津波で流された民宿は現在なく、神社が宿泊施設となっている。と語られる。チャーター便は3万かかり12人が乗れるみたいだが、いろいろなアクセスの問題がある。しかし、問題がまだまだ山積みだから、この活動をされているわけだ。私は、当たり前と思っている自然のクライミングの場所が一端失われたら、元に戻るまでどれほどの困難があり、それを努力で取り戻さなければならないのかを考えさせられる。
 トークショーはとても楽しい。大西氏が開拓した神棚というボルダー。大西氏「棚があるから神棚にしました。」室井氏「神棚登っていいのか?」大西氏「ダメなんですが、得意分野です。」105.png101.png
 トークショー後は懇親会。室井氏と大西氏と飲む機会などそうそうない。なのでいろんな質問をしてみました105.png
お二人はされてることは過激でクライマーの中のクライマーなのだが、とても穏やかで優しい方だった。

 室井氏について、ロクスノの『アクセス問題とは何か』という特集で室井氏が投稿していた文章がとても良くて、私はロクスノを仲間からかりてたのだこの記事だけコピーして今も保存している。室井氏はマットを使わないスタイルに拘り高グレードも登ってしまう。崇高なクライマーである反面、ストイックで性格は気難しい方なのでは?と印象を受けていた。しかし、この記事を読み。物事を多面的に捉え人間的に柔軟性のある方なのではないか・・・それでいて物事の本質を突いている。
 「クライミングは、長い歴史をもちつつ、常に新たな困難への挑戦を続けてきた。岩という同じフィールドを使って、さまざまなスタイルを生み出し、それを共有し、継承することでひとつの文化を形成してきた。スポーツであると同時に、多種多様な試みが許される冒険でもある。それが許されるのは、さまざまな制約から解放され、個人の価値観が尊重される自由があるからだ。そしてそれは本来、異なる価値観を互いに尊重し、共存するために調整を図るという、この社会の礎でもある。」と最後を締めくくっている。
 私が沢登を最近始めたのは、けんじり君とFBで出会ったことがきっかけだ。沢登に惹かれるのは、私がしてるスポートとは真逆のクライミングだからだ。沢登の未知への探究とは反対に私が通う岩場は反復練習を行い限界への挑戦をしている。レベルの低い私のクライミングとは異なり、常連たちは日々ジムトレに励み限界を押し上げようと努力している。大西氏に岩のスポートは興味ないですか?と問うとそんなことはない。そこから始めたしルートクライマーであり時間があれば、やってみたいと仰っていた。
 話がそれてしまっているが、長年クライミングをかじっていると、いろんな迷走が起こって来る。クライマーであるならばが室井氏のいう「クライミングの舞台である岩場を守らなければならない。しかし、その舞台は、そこで演じられるクライミングがあってこそ、舞台になり得る。」岩場の存続からクライミングとは・・・と思考は及びました。

 クライミングを通じて素敵な人たちの交流があることも幸せだと思った。そんな交流を与えて下さったボラーレの主催者河野夫妻に感謝します。クライミングジムが沢山できているけれど、こんなイベントを行えるのは河野夫妻の今までの経験と人脈の深さがあるからだと思う。
 


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by mizunoawa921 | 2017-08-20 21:14 | 雑記 | Comments(0)

人生最峡ゴルジュ

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 雑誌『ワンダーフォーゲル』8月号にけんじり君、大部君、保坂君が台湾初遡行の、鹿野渓~卑南主山~賓来渓の記録が載っている。
台湾は、沢ヤにとってクライマーでいうヒマラヤに値するらしい。人生最峡ゴルジュというぐらい最高にムズイゴルジュを敗退しても、それだけでは帰らない。若者である彼らの情熱と、今までの経験と実力が未踏の大渓谷を踏破する。大冒険の様子が多数の写真と共にユーモラスに記録されている。
 高度な記録を山と旅に焦点を合わせた若い登山者が読む雑誌に掲載してるのは、次のパイオニアワークをする彼らが産まれることを編集部が期待してるからか・・・ロクスノにも掲載されたら、クライミング力だけ高めようとしている若いジムクライマーたちは感化されるかも・・・


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by mizunoawa921 | 2017-07-18 20:12 | 雑記 | Comments(0)

鳳来行きたい方

 鳳来に車だして頂ける人を探してます。クライミング初心者でも構いません。事前にジムで一緒に登ります。
希望の方は承認制になってますのでコメントに連絡先を入力して下さい。7月15日の3連休から募集してます。


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by mizunoawa921 | 2017-06-20 21:14 | 雑記 | Comments(0)

ピカレスク 太宰治伝

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 深夜の対談番組で又吉直樹と猪瀬直樹が出ていた。太宰の話になり、猪瀬直樹著『ピカレスク』を読んでみた。分厚い本で、これは時間かかると思い持ち歩きの文庫も取り寄せたのに文庫が到着する前に読み終えた。
 ピカレスクとは悪漢・・・『太宰のこれまでのイメージは、人間失格の弱い男で、生きることに耐えられず、つねに死を追い求めていた。だが、僕は死のうとする太宰治ではなく、生きようとする太宰治を描きたかった。』
こんな男のどこがええねん・・・・
「私は無知驕慢の無頼漢、下等狡猾の好色漢、にせ天才の詐欺師、ぜいたく三昧の暮らしをして、金につまると狂言自殺をして田舎の親たちを、おどかす。貞淑な妻を、犬か猫のように虐待して、とうとう之を追い出した。」
 東大の仏文も試験なしで入れたけれど、ついていけず辞めてしまう。働く意欲もなく仕送りして貰うことばかりを考えている。頭もそんなに良くなく、努力もせず、ルックスがいいのか?しかし女を口説き落とすことだけには長けていたようだ。
 「一番いいひととして、ひっそり命がけで生きて下さい。コイシイ。」と愛人に手紙を送り。
 「僕と、命がけで恋愛してみないか?」と女を口説き愛人にした。
 「一番愛しかった。」と死んだ後に妻に手紙を書いている。
 大学の卒業旅行で、青森に行った。太宰の文学散歩とでも言おうか。バブル真っ盛りみんな海外に行ったりしてる中で、私と友達は青森だった。斜陽館にも泊まった。「おさむちゃん・・・おさむちゃん・・・」と言っていた友達は太宰に傾倒していた。この子頭おかしいんちゃうか?と思っていたが、仏文を主席で卒業した。
 対談番組は猪瀬のオフィスで行われ、この1冊を描くたの膨大な資料となる蔵書を紹介していた。悪漢とイメージした理由がわからないが、精妙な筆致で的確に描かれている。ノンフィクション作家らしい、直感的にものを見抜く力、洞見力があるのだろう。あと井伏鱒二の盗作事件についてもかなりの頁を割いている。日本文学の狭隘さに抵抗し、著者自身、「如是我聞」とこの作品を評している。
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by mizunoawa921 | 2017-01-15 00:33 | 雑記 | Comments(0)

正しいお正月の過ごし方

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 今年のお正月は、太地温泉に行ってきた。白浜の先で結構遠かった。お正月料金は通常の2倍くらいで結構高かったけど行く機会はナカナカないとのことで行ってきました。
 海に浮かんだ岩を観て、これ、登れるんちゃうん?辺境クライミングできるんちゃうん?と思うような岩はゴロゴロありました。
 食べ過ぎ、飲みすぎ、騒いで、踊って、何度も温泉に入り、帰ったらお腹壊して、昨夜はバタンキューで何時間寝たかな?二日酔いダイエットで今日はジムへ初登り、体は軽かったが12は最後備中入っていて、ムズくて抜けれず。
明日から初出。お正月休み短っ!!015.gif
南紀太地温泉 花游 
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by mizunoawa921 | 2017-01-03 20:08 | 雑記 | Comments(0)

一年を振り返って

 
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一年を振り返る。仲間はクライミングにモチがなくなり、岩に行く仲間を探したシーズンだった。新しく出会った人たちは、まだこれからクライミングをしていこうという人たちで新鮮だった。沢登はバリバリの山ヤさん沢登の達人に連れて行ってもらった。沢登りはいつもバテバテで帰ってこれたら、それだけで充実感がある。もう山はあるけないかなぁ・・・・と怪我してから思ってなんでこんなことやってるんかな?と思うのは、やっぱり好きなことだからだと思う。モチベーションはやはり好きなことに向けられる。どんな困難なことも乗り越えられるのだろう・・・
モチがなくなれば他のクライミングをやってみればいいと思う。クライミング以外のことでもいい。生き甲斐はある。私は、沢登で凄いなぁ~と感動することは、ふとした景色が、観たことのないような美しすぎる景色だからだ。大きな滝があるとか綺麗な渓谷とかそれ以外にも、ふとした箇所に観たことのない複雑に水と自然が交錯した素敵な景色がある。生きていて良かったな・・・・と思う。それもお金をかけて海外に行ったわけでもなく、家から下道で行った場所にあることに驚いてしまう。
 シーズンの岩は、何年か越しの宿題で、ライフワークにもなりつつある限界ルートだ。少し、できてきたことに嬉しく、通いなれた、変わりのない景色を今シーズンも観れたと幸せを感じた。
 ジムでは、オフシーズン打ち込んで12を登れた。オリンピックの競技種目になったクライミング。昔からの登りではもう登れない。あらゆる技がいるし、飛んだり跳ねたりルートの中でもしなければならない。またコンペが終わりその12をトライしたら、ムーブができただけで、モチがわき繋げてやってみようか・・・と思ってしまうノー天気な私である。
 来年はどんな年になるのか・・・・まだまだ夢半ばである。
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by mizunoawa921 | 2016-12-31 20:11 | 雑記 | Comments(0)

お願い

【お願い】
クライマー仲間である村上肇さん(むらかみはじめ/男性/58歳)と12月18日(日)から連絡が取れなくなっており、ご家族が行方を探しておられます。
自家用車で岩探しまたはハイキングに行った可能性があります。車の情報はグレイのトヨタプリウス、ナンバーは「なにわ301 ね64-70」です。
この車を岩場や登山口の駐車場など、どこかで見かけられた方はお手数ですが、クラックス大阪までご連絡お願いします。
クラックス大阪
電話番号:06-6310-6105
メール:cruxosaka@crux-jp.com
もちろん、フィイスブックのメッセージでもOKです。
また、この投稿のシェアをお願いいたします。
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by mizunoawa921 | 2016-12-22 21:08 | 雑記 | Comments(0)

夏の終わり

 ジムで打ち込みルートが暑さでどんどん高度が下がって、首も痛めたようだが、昨日は最後の1手まで戻った。今日は、前から行きたかった生駒にある山岡ピザに行ってきた。山の上の高台にあって車でしか行けない。
自然の中で食べるピザとパスタは美味しかった。〆は和歌山のマリーナシティーの花火。夏の素敵な思い出になりそう012.gif

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by mizunoawa921 | 2016-08-28 23:25 | 雑記 | Comments(0)

旅人の表現術

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 今日、ジムに行ったら『外道クライマー』面白いね~。と話しかけてくれた常連さんがいた。その解説を書いてる角幡唯介氏の書いた『旅人の表現術』を今読んでる最中である。本書は角幡氏と著名作家人との対談によって、冒険とは探検とは生きるとは・・・・考察している。雑誌に投稿した著者の評論もあり、読みやすくて面白い。
開高健の小説にも触れている。戦争小説、壮絶な内容であり、仕事が終わり日常の疲れに埋没しており、少し、余裕ができたら、読んでみたいと思う。対談の作家は沢木耕太郎、石川直樹、三浦しおん、鈴木涼美など他・・・
本書を読んで、そこから本書に出てくる本を読みたくなる解説書にもなっている。
 大学時代の私のバイブルで村上龍と坂本龍一の対談集『EV.Cafe』がある。そこからバブル全盛期のポストモダリズムに感化されて、浅野彰の『逃走論』やらを読んだ記憶がある。人物の素をわかってからのその著書を読むというのも昔からしていたことのように思う。
 私のバイブル『氷壁』と『神々の山嶺』を比較して、「ここにおれがいるから」普遍的山岳小説の視点、はなるほどな・・・と思った。
 来週末、沢登りに行く。先日、ジム行って翌日ボーリング大会に出ただけで、再骨折した左足のふくらはぎがこぶらがえりになってしまった。整骨院に通いながら来週末に挑む。足の調子も良くないが、なぜ沢登なのか?と本書を読みながら、真相心理がわかったように思う。最近見つけた、私の小宇宙である谷の中。未知との遭遇と深い自然に身を置く・・・・まるで個人的な冒険をしているように思うからだと思う。沢登りはメジャーになって欲しくないとそう思う。得も知れぬ快感は変態沢ヤたちのエクスタシーであって欲しい。
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by mizunoawa921 | 2016-07-10 21:35 | 雑記 | Comments(0)
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