カテゴリ:雑記( 142 )

ピカレスク 太宰治伝

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 深夜の対談番組で又吉直樹と猪瀬直樹が出ていた。太宰の話になり、猪瀬直樹著『ピカレスク』を読んでみた。分厚い本で、これは時間かかると思い持ち歩きの文庫も取り寄せたのに文庫が到着する前に読み終えた。
 ピカレスクとは悪漢・・・『太宰のこれまでのイメージは、人間失格の弱い男で、生きることに耐えられず、つねに死を追い求めていた。だが、僕は死のうとする太宰治ではなく、生きようとする太宰治を描きたかった。』
こんな男のどこがええねん・・・・
「私は無知驕慢の無頼漢、下等狡猾の好色漢、にせ天才の詐欺師、ぜいたく三昧の暮らしをして、金につまると狂言自殺をして田舎の親たちを、おどかす。貞淑な妻を、犬か猫のように虐待して、とうとう之を追い出した。」
 東大の仏文も試験なしで入れたけれど、ついていけず辞めてしまう。働く意欲もなく仕送りして貰うことばかりを考えている。頭もそんなに良くなく、努力もせず、ルックスがいいのか?しかし女を口説き落とすことだけには長けていたようだ。
 「一番いいひととして、ひっそり命がけで生きて下さい。コイシイ。」と愛人に手紙を送り。
 「僕と、命がけで恋愛してみないか?」と女を口説き愛人にした。
 「一番愛しかった。」と死んだ後に妻に手紙を書いている。
 大学の卒業旅行で、青森に行った。太宰の文学散歩とでも言おうか。バブル真っ盛りみんな海外に行ったりしてる中で、私と友達は青森だった。斜陽館にも泊まった。「おさむちゃん・・・おさむちゃん・・・」と言っていた友達は太宰に傾倒していた。この子頭おかしいんちゃうか?と思っていたが、仏文を主席で卒業した。
 対談番組は猪瀬のオフィスで行われ、この1冊を描くたの膨大な資料となる蔵書を紹介していた。悪漢とイメージした理由がわからないが、精妙な筆致で的確に描かれている。ノンフィクション作家らしい、直感的にものを見抜く力、洞見力があるのだろう。あと井伏鱒二の盗作事件についてもかなりの頁を割いている。日本文学の狭隘さに抵抗し、著者自身、「如是我聞」とこの作品を評している。
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by mizunoawa921 | 2017-01-15 00:33 | 雑記 | Comments(0)

正しいお正月の過ごし方

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 今年のお正月は、太地温泉に行ってきた。白浜の先で結構遠かった。お正月料金は通常の2倍くらいで結構高かったけど行く機会はナカナカないとのことで行ってきました。
 海に浮かんだ岩を観て、これ、登れるんちゃうん?辺境クライミングできるんちゃうん?と思うような岩はゴロゴロありました。
 食べ過ぎ、飲みすぎ、騒いで、踊って、何度も温泉に入り、帰ったらお腹壊して、昨夜はバタンキューで何時間寝たかな?二日酔いダイエットで今日はジムへ初登り、体は軽かったが12は最後備中入っていて、ムズくて抜けれず。
明日から初出。お正月休み短っ!!emoticon-0114-dull.gif
南紀太地温泉 花游 
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by mizunoawa921 | 2017-01-03 20:08 | 雑記 | Comments(0)

一年を振り返って

 
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一年を振り返る。仲間はクライミングにモチがなくなり、岩に行く仲間を探したシーズンだった。新しく出会った人たちは、まだこれからクライミングをしていこうという人たちで新鮮だった。沢登はバリバリの山ヤさん沢登の達人に連れて行ってもらった。沢登りはいつもバテバテで帰ってこれたら、それだけで充実感がある。もう山はあるけないかなぁ・・・・と怪我してから思ってなんでこんなことやってるんかな?と思うのは、やっぱり好きなことだからだと思う。モチベーションはやはり好きなことに向けられる。どんな困難なことも乗り越えられるのだろう・・・
モチがなくなれば他のクライミングをやってみればいいと思う。クライミング以外のことでもいい。生き甲斐はある。私は、沢登で凄いなぁ~と感動することは、ふとした景色が、観たことのないような美しすぎる景色だからだ。大きな滝があるとか綺麗な渓谷とかそれ以外にも、ふとした箇所に観たことのない複雑に水と自然が交錯した素敵な景色がある。生きていて良かったな・・・・と思う。それもお金をかけて海外に行ったわけでもなく、家から下道で行った場所にあることに驚いてしまう。
 シーズンの岩は、何年か越しの宿題で、ライフワークにもなりつつある限界ルートだ。少し、できてきたことに嬉しく、通いなれた、変わりのない景色を今シーズンも観れたと幸せを感じた。
 ジムでは、オフシーズン打ち込んで12を登れた。オリンピックの競技種目になったクライミング。昔からの登りではもう登れない。あらゆる技がいるし、飛んだり跳ねたりルートの中でもしなければならない。またコンペが終わりその12をトライしたら、ムーブができただけで、モチがわき繋げてやってみようか・・・と思ってしまうノー天気な私である。
 来年はどんな年になるのか・・・・まだまだ夢半ばである。
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by mizunoawa921 | 2016-12-31 20:11 | 雑記 | Comments(0)

お願い

【お願い】
クライマー仲間である村上肇さん(むらかみはじめ/男性/58歳)と12月18日(日)から連絡が取れなくなっており、ご家族が行方を探しておられます。
自家用車で岩探しまたはハイキングに行った可能性があります。車の情報はグレイのトヨタプリウス、ナンバーは「なにわ301 ね64-70」です。
この車を岩場や登山口の駐車場など、どこかで見かけられた方はお手数ですが、クラックス大阪までご連絡お願いします。
クラックス大阪
電話番号:06-6310-6105
メール:cruxosaka@crux-jp.com
もちろん、フィイスブックのメッセージでもOKです。
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by mizunoawa921 | 2016-12-22 21:08 | 雑記 | Comments(0)

夏の終わり

 ジムで打ち込みルートが暑さでどんどん高度が下がって、首も痛めたようだが、昨日は最後の1手まで戻った。今日は、前から行きたかった生駒にある山岡ピザに行ってきた。山の上の高台にあって車でしか行けない。
自然の中で食べるピザとパスタは美味しかった。〆は和歌山のマリーナシティーの花火。夏の素敵な思い出になりそうemoticon-0111-blush.gif

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by mizunoawa921 | 2016-08-28 23:25 | 雑記 | Comments(0)

旅人の表現術

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 今日、ジムに行ったら『外道クライマー』面白いね~。と話しかけてくれた常連さんがいた。その解説を書いてる角幡唯介氏の書いた『旅人の表現術』を今読んでる最中である。本書は角幡氏と著名作家人との対談によって、冒険とは探検とは生きるとは・・・・考察している。雑誌に投稿した著者の評論もあり、読みやすくて面白い。
開高健の小説にも触れている。戦争小説、壮絶な内容であり、仕事が終わり日常の疲れに埋没しており、少し、余裕ができたら、読んでみたいと思う。対談の作家は沢木耕太郎、石川直樹、三浦しおん、鈴木涼美など他・・・
本書を読んで、そこから本書に出てくる本を読みたくなる解説書にもなっている。
 大学時代の私のバイブルで村上龍と坂本龍一の対談集『EV.Cafe』がある。そこからバブル全盛期のポストモダリズムに感化されて、浅野彰の『逃走論』やらを読んだ記憶がある。人物の素をわかってからのその著書を読むというのも昔からしていたことのように思う。
 私のバイブル『氷壁』と『神々の山嶺』を比較して、「ここにおれがいるから」普遍的山岳小説の視点、はなるほどな・・・と思った。
 来週末、沢登りに行く。先日、ジム行って翌日ボーリング大会に出ただけで、再骨折した左足のふくらはぎがこぶらがえりになってしまった。整骨院に通いながら来週末に挑む。足の調子も良くないが、なぜ沢登なのか?と本書を読みながら、真相心理がわかったように思う。最近見つけた、私の小宇宙である谷の中。未知との遭遇と深い自然に身を置く・・・・まるで個人的な冒険をしているように思うからだと思う。沢登りはメジャーになって欲しくないとそう思う。得も知れぬ快感は変態沢ヤたちのエクスタシーであって欲しい。
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by mizunoawa921 | 2016-07-10 21:35 | 雑記 | Comments(0)

第46回千早day 冒険野郎報告会!

 
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 第46回千早day 冒険野郎報告会に参加してきました。FBで知り合いになった、けんじり君と作年の春にこの千早day 冒険野郎報告会で初めて会った。あれから1年、短いようでいろんなできごとがあった。けんじり君は黒部横断を成し遂げ、最近、結婚した。私は、けんじり君との出会いからクラックと沢登りを少し齧った。そして沢山の出会いがあった。
 けんじり君こと小阪健一郎君の報告は、昨年の秋に成し遂げた黒部横断沢登の報告。写真をアップして丁寧に説明してくれた。そして辺境クライミング。人とちょっと違ったことをやりたいと思えば、お金をかけずに、探せば身近に課題はある。辺境クライミングの場所の探し方などを教えてくれた。
 倉内健治君。ヒマラヤ、北極圏を中心に旅を続ける自転車旅行者。これまでに世界16カ国を自転車で走行。チベットの自転車旅行記。雨季で走行不可能になり泣きたくなるほどの出来事や、またチベット人との深い交流。生きていくことの真摯さを教えてくれた若い女の子に恋した話。最近、アウトドアメーカー就職し、今までの経験をもとに仕事で社会貢献ができればと語っていた。
 大島義史君。サラリーマンで妻子のいる大島君が極地へいく冒険記を語る。高額の借金をしての南極行きだが、今の南極はメジャーになり過ぎて、拍子向けするほど気軽に行けたという。大島君は、謙虚に冒険について語る。困難さは最近、慣れない沢に単独で行った時の方が遥かに命がけで冒険度が高かったという。南極行きへの意義を問う。南極に行きたかった。恋に堕ちるように南極の美しさに惹かれた。そこに意味などなく、南極に憧れたのだという。私は、自分のクライミングと重ね合わせて、胸が痛くなった。
 報告会の後の飲み会で、ネパールを単独で行って、そこで、この報告会の主催者のかおりさんと出会ったという女性がヒマラヤの美しさを語ってくれた。アンナプルナは美しく、いつかエベレストを観に行きたいそうだ。目標や憧れをもって生きている人たちは、人生が楽しくキラキラしていた。そんな人達に会えた週末だった。
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by mizunoawa921 | 2016-07-03 21:01 | 雑記 | Comments(0)

海外遡行会

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 海外遡行会に参加させて頂いた。沢ヤさんたちの海外遡行の同人の会合と遡行の発表会。会員でもなかったが、知り合いのお蔭で参加させて頂くことができた。80人も奈良県のふるさと村に全国から集まった。 発表会で講演される宮城公博氏に最近出版された『外道クライマー』にサイン貰おうと持参したが、体調不良で欠席された。来られなかったんかい!! 
 発表会、成瀬陽一氏、タヒチの遡行。屋久島よりちょっと大きい規模の火山島。そこのジャデムというティアラに似た岩峰にある沢を登る。美しい海に背を向けて、強固なシダのラッセル、蚊の大群に見舞われながら遡行する。火山島は非常に脆く、頂上にまでは行けなかったが、また再トライされるそうだ。地図の入手方法、遡行図を書く文化の大切さを語られた。
 次に、けんじり君こと小阪健一郎君。昨年10月池ノ谷~剣沢~棒小屋。黒部横断の発表。剣沢I滝、けんじり君は日本で一番美しいと思う剣沢D滝の写真を観せて貰う。大滝遡行で核心は済んだと思ったが、そこからが本当の核心だったという。13ピッチにも及ぶ懸垂池ノ谷の下降。 そして、けんじり君と言えば辺境クライミング。離島の記録を発表。
 次に田中 彰氏の台湾マリシャン渓谷のキャニオニングの発表。仲間は沢登の達人大西良治氏と台湾の沢ヤのホープジャスミンさん他外国人で結成されたお仲間で行われた。キャニオニングは日本人にはメジャーではないが、写真や動画を観ると、その技術力と困難さ、そして面白さに、みんな圧倒された。 そして、小原比呂志氏のニュージーランドにおけるフェルトソールの汚染、感染症問題。
 夜は大宴会夜中まで続いた。沢ヤ界の錚々たるメンバー、『剱沢幻視行』の著者で剣沢の初登者の和田城志氏も来られて、少しお話したemoticon-0111-blush.gif FBだけの友達だった沢ヤさんとお会いすることもできた。けんじり君のパートナーのO部君。謙遜して自分の生き方を言うのだが、山に行く為に、正社員にはならず、立派に自活して生活している。雑誌の印象とは違う、めっちゃ爽やかなイケメンの青年だった。他にもRさん、みんな山をやりたい為に、クライミング技術を磨き、まっしぐらに生きていると思った。夜中まで大宴会だったが、朝には沢に向かう遡行会の方たちだった。私は、宴会だけ参加し、帰宅組。帰りは、K山岳会の方たちと楽しく帰った。そしてジムに寄って帰った。岩のオフシーズン、ぼちぼち自分の沢行きを頑張りたい。クライミングにもいろんな世界がある、どの人も好きなことをしてる人達は輝いている。私もそのオーラの輝きを少し頂いて、自分らしく登って行きたいと思った。
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by mizunoawa921 | 2016-06-26 19:33 | 雑記 | Comments(0)

探検家の日々本本

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 「読書は読み手に取り返しのつかない衝撃を与えることがあり、その衝撃が生き方という船舳の先をわずかにずらし、人生に想定もしてなかった新しい展開と方向性をもたらすのだ。」
毎日出版文化賞書評賞を受賞した書評を通じた探検家のエッセイ。
 私がクライミングを始めたのは、穂高を舞台にした小説を読んだからだった。最近のクライマーにクライミング始めたきっかけ何なん?と聞くと、テレビの情熱大陸で、平山ユージや小山田大を観たから、とかミッションインポシブルの映画を観たとか、偶々クライミングジムに来たからとかだった。小説の題名を言っても知らんと言われるし、小説読んでとか、もう時代遅れみたいな気がした。
 冒険家である植村直己を嫌いな日本人はいない。ノンフィクション作品を昔、山岳会の先輩に何冊も借りて読んだけど、私には何も印象に残らなかった。植村直己物語の映画で奥さん役の倍賞千恵子が会見した時に、私は号泣した記憶しかない。著者の作品や書評は面白い。あるエッセーでは、アウトーー!!と思えるほどにユーモアがある。それは本音と恥部を惜しげもなく書いているからだと思う。探検家の情熱と共に、現代の青年のよう逡巡し客観的に、自己を見つめる感性がある。
 「読書には人生の予定調和をぶち壊す毒薬のような破壊力があり、それこそが私が考える読書という営為の最大の美点なのだ。マラリアに感染していない人生より、マラリアに感染している人生のほうが面白いに決まっているだろう。」面白いか・・・・私の人生も、面白いということにしておこう。
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by mizunoawa921 | 2016-05-14 00:21 | 雑記 | Comments(0)

外道クライマー

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 私は那智の登攀事件が怖かった。軽犯罪法を犯してまで滝を登る彼らが怖かったのではない。事件後、皆がバッシングをしたまるで極悪非道なことをしたかのように・・・クライマーまでも、彼らを擁護したのは、私の周りでは私と私の先輩と友達のアルパインクライマーだけだったように思う。ツイッターやFB、ブログなどあらゆるところでバッシングしたそんな世間が怖かった。
 本書は、タイのジャングルでの沢登、台湾のチャーカンシー、称名廊下の遡行、冬期称名の滝、冬期ハンノキ滝登攀などの偉業の様子が鬼気迫る文章力で描かれている。そこには欺瞞も虚構もなく真正のクライマーの姿がある。著者の文才とユーモラスを交えた文章力で読者はクライミングのリアリティの中へ惹きこまれていく。開高健ノンフィクション賞の選評には「なぜそんな危ないことにチャレンジするのか、その根っこにあるモチーフが伝わらない」と評されていたが、それは永遠のテーマであり、そこを物語にし、解説する小説とは違い、本書をクライマーが読めばその理由がわかり得る。角幡氏のあとがきにある「登山の反社会性」について解かりやすく解説されている。
 那智の滝事件で、昔、西の方の岩場の開拓者が言っていた言葉を思い出した。冒険とは無縁のスポートでさえ、「岩場は道路や民家の近くに開拓すべきではない。クライミングは山奥でするべきだ。」公のモノではなく後ろめたいものだと言っていた言葉を思いだした。
 著者のように自己表現欲求と反骨精神のある若者が、未来のクライマーにも現れるように私は密かに願っている。それが私が思い描くクライマーの象徴だからだと思う。本書の最後の一文に私は感動して読み終えた。
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by mizunoawa921 | 2016-04-01 23:29 | 雑記 | Comments(0)