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My Foolish Heart

「最後から二番目の恋」 を観ての感想

 小泉今日子演じる独身、千明46歳、ドラマ制作のプロデューサーのキャリアウーマンが鎌倉の古民家に移住し中井貴一演じる隣の家の住人、和平50歳の独身男性と出会い、またその家族との関わりの物語。

千明は、和平の35歳の弟と恋に落ちるが、気持ちをぶつけあって本音のつきあいのできない弟とは、結局別れる。

ドラマは千明と和平とのテンポの良い、言い合い、掛け合い長い台詞が、長回しで撮られている。
今時のドラマにあるような、シーンが被せ合わせるように変わっていく作りとはちがう。
千明と女友達との本音トーク。和平の深イイ言葉や話は、よかった。
中でも、私が納得したのは、
二人が、ひょんなことからフレンチを食べに行った時、いつものごとく言い合いになって、店のスタッフに怒られる。
和平「すみません、地雷を踏んでしまいました」
千明「小さいのをちょっと、時々自分でも踏んでしまいますね。どんどん面倒臭くなっていきますね~だから、恋人でも友達でも気が合うとか馬が合うとか肌が合うとかいう人はまず、いないですね。」
和平「なんだか、わかる気がします・・・」
という会話。地雷というか怒りの壷、それが年をとると増えていく。長く生きてきた二人は地雷をいっぱいかかえているから、お互いぶつかり合う。しかし、中にはその地雷に共感し合うことがある。
地雷がぶつかりあって激しい分だけ、解り合える時は、真実に深いところで解り合えるのだ。

年の離れた男女が恋に落ちるのはわかりやすい。年下が年上の異性の自己確立や教養に魅かれるからだろう。まだ若い同年代の恋人は、何かいるだけで自然感がある。
しかし、年をとってしまってからの大人の男女が、恋に落ちるのは難しい。
なぜなら、自我がどうしようもなく確固として育ってしまってるから。
何が好きで嫌いで、何が良くて許せなくて、人生のスタイルが決定してしまっている。それは頑ななまでにしっかりとして、自分が思う以上に変えることができない。

そんな男女だから、すぐに恋には落ちないが、しっかりと生きてきたお互いを認知し合ってから意識し始める。二人はエンディングで、またもや喧嘩しながら、告白めいたことを言ってドラマは終了する。

淋しくない大人なんていない。だからこそ、淋しさを埋めるために恋をするのはやめよう。
恋が無くなったて素敵な人生が絶対にあるはずだ。
月並みな言葉だけれど、前を向こう。ちゃんと生きていることが一番大事なことなんだ。そう思う。
人生て自分の未来に恋することなのかもしれない。自分の未来に恋していれば、きっと楽しく生きていける。46歳、人生のまだ恋は終わらない。
もし、誰かに恋するとしたら、その恋を最後と思うことはやめよう。次の恋は、最後から二番目、と思うことにしよう。その方が、人生はきっとファンキーだから。


恋愛ドラマなのだが、大人の青春、人生ドラマともいえる。40を超えて、毎日地雷を踏みながら、
ジタバタしていた今日この頃、ドラマの最後の台詞を聞いて身につまされながら、明日から前を向いて、ちゃんと生きていこうと励まされた。そして人生は・・・・・ファンキーだ!!
Yael Naim - Far Far - Official Video ♪
by mizunoawa921 | 2012-03-23 19:15 | 雑記

日記

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